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日本ゴム銃射撃協会が定める公式競技の3種目には、
動かぬ標的を確実に射抜くマッチボックスフライシュート
制限時間内は弾数無制限で撃てるコインペンドラムがあります。

前者は必中の精度が、後者は素早い装填が勝負を左右し、
その為、競技に応じ銃を使い分ける人も少なくありません。

でも僕が使いたいのは1挺で3種目をこなすオールラウンドモデル。

そこでウィーゼル・シリーズの最新作は、
“全種目対応”へのこだわりを形にしました。


『 ウィーゼル Mk-III 』

3匹目は白鼬。

その秘めたるポテンシャルが今、明らかに ────


■曲線的デザイン
 バレル(銃身)や機関部パーツを両側から挟んで固定しているメインフレームは大きなカーブを描いている。これはコインペンドラムで輪ゴムを高速で平掛けする際、指がフレームの角に衝突・干渉するのを軽減させる為であり、デザイン上の特徴にもなっている。


■主要諸元
瞬間解放式単発銃
銃身長伸縮切替方式
重量:約355g
《MB・FS時》
銃全長:270mm
銃身長:245mm
《CP時》
銃全長:255mm
銃身長:230mm


■可変バレルレングス機構
バレルの長さをワンタッチで切替る機能を搭載。競技種目に応じ、銃自らその特性を変化させる“万能性”を有す。
ロックレバーを下げるとスライドバレルが自動で後退、スライドバレルを伸ばすと自動でロックレバーが上がる。
スライド量は15mm。微妙すぎw


■機関部の仕組み
 リアフックが跳ね上がるタイプの瞬間解放式。シアは前後スライド式で、シア復帰(=トリガー復帰)とリアフック復帰を1つのバネが賄う構造。
前半分はスライド機構で占めている。


■組立完成図

競技用は使い易さを最優先する為、デザイン上の制約が多いけど、その分、設計にはやり甲斐を感じたりする。

■パーツ構成図


ホワイトに焼付塗装されたアルミ材(3mm厚)を使用。スライド機構がなければ、もっと単純な
パーツ構成で済んだのに。


グリップはMDF板(12mm厚)
グリップ芯材下部と機関部パーツはステンレス(3mm厚)を使用。



■高速装填補助装置
 Mk-IIに採用した“アシストホイール”を引き続き搭載。滑らかに回転するベアリングが、指からホールドフックへ輪ゴムを優しく解き放つ。
コインペンドラムにおける1分間に30発以上の装填と発射をサポート。


■握りやすさの追及
 自分に合うグリップ形状が定まらず奔走中。Mk-IIでは、全部の指位置を固定するような彫り込みを施したが、今作はシンプルなラウンドフォルムに。
薄いアイボリー色ゆえ、あまり汚い手では触りたくないw

 またグリップ芯材の下部は、アルミの約3倍の比重のステンレスを使用し、銃全体のウェイトバランスを調整。
発射時のブレを抑えたり、構えやすくする為の細かな工夫は、すべて競技のスコアに反映されることを願う。


■短すぎる開発サイクル

黒の銃⇒ドーナツイーター『ウィーゼル』
銀の銃⇒競技用万能型『ウィーゼルMk-II』


それぞれ1回、競技大会で使用しただけでモデルチェンジしました。
勿体ない気がしますが、高みを目指す以上致し方ありません。
・・・ていうか僕が、飽きっぽく新しい物がすぐ欲しくなる性だからなのですがw


■作品紹介ムービー
 バレルのスライド機構やコインペンドラムの様子をぜひ動画でご覧下さい。

YouTube



ニコニコ動画


おまけGIFアニメ(これも一応、動画ですw)



■製作後記

今作Mk-IIIの目玉は、バレルの長さを変化させる機構にあります。
でもスライド量わずか15mmでは、ほとんど射撃に差は現れません。

ただし気分的効果は絶大です。
僕にとって可変式メカは、幼い頃からの憧れでありロマンであるからw
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弾道の視認性
いつも斬新なアイデアを盛り込んだフルメタルゴム銃の新作銃の発表を楽しみにしています。
このたびのウィーゼル・シリーズの最新作、可変銃身『ウィーゼルMk-III』-WEASEL Mk-III- のシア復帰(=トリガー復帰)とリアフック復帰を1つのバネが賄い、リアフックが跳ね上がる瞬間解放式は発射された輪ゴム弾が銃身との接触がまったくなく確実にターゲットに着弾するとてもユニークな構造ですね。掲載されている「機関部の仕組み」「組立完成図」のイラストを拝見して、ちょっと気になるところがありました。
ゴム弾発射時、リアフックが跳ね上がり、発射されたゴム弾の弾道の視野にリアフックのテールが入り、ほんの一瞬ですが、リアフックのテールが弾道の視野をブロックしてしまい、弾道の視認性に障害があるように思えます。
競技に使用するゴム銃では発射されたゴム弾が着弾するまでの情報量が多ければ多いほどよいわけです。弾道の視認性がよければ次発射弾の修正が容易になります。ウィーゼルMk-IIIのりアフックの厚みが薄くリアフックのテールがそれ程弾道の視認性に影響しないのかも知れませんが、実際に試射されて、弾道の視認性はどのように実感されていますか?
ちょっと気になりましたのでコメントさせていただきました。


エスコペタ 2009/04/14(Tue)03:45:50 編集
Re:弾道の視認性
エスコペタさん、コメントありがとうございます。

なるほど、仰る通りリアフックの無駄に長いテールが弾道の視野を遮りますね。リアフックに使用したステンレスの厚さが3mmであるのと、一瞬のうちに復帰するのでこれまで全く気にせずに過ごしておりました^^;
また僕は無意識のうちに、片目を瞑り利き目で照準を合わせ、トリガーを引く寸前に瞑った目も開いて、発射後の弾道は両目で確認していました。なので視認性に難があるのを実感する事は無かった次第です。

で、いざ片目のままで試してみました。するとFSでは的に当たる瞬間が見え難いように思えました。左右にズレた場合はその弾道を確認できました。CPではあまりジックリ狙わずに撃っているので検証の範囲外と言えますでしょうかね(^^ゞ
いずれにせよ、銃身に標的を合わせて撃つのみで、次弾発射時に補正するといったスキルが備わっていない技量の無さを、まず克服するべきかもしれません(笑)
by ZumA2 2009/04/14 22:23
RE:Re:弾道の視認性
拙いコメントに対する弾道視認性の検証のご報告ありがとうございました。
デザイン的な側面を考えなければ、単発ゴム銃のバネによる強制復帰方式のリアフックは、非常(発射作動不良)時の手動コッキンング用テールは最小限の大きさ(長さ)、あるいは無くても良いかと思います。リアフックのコッキング用テールの無い競技用単発銃もあります。(参考までに)
http://arms.web.infoseek.co.jp/B60604.htm
エスコペタ 2009/04/15(Wed)03:13:08 編集
Re:RE:Re:弾道の視認性
いえいえ、貴重な製作アドバイス、ありがとうございます。

そもそもなぜ大きなテールのリアフックにしたのか、設計段階まで記憶をさかのぼってみました。
トリガーとリアフックの復帰バネを共用にすると、トリガー牽引力は弱い割に、リアフックの復帰力は強めです。そこで勢いよく戻るリアフックの衝撃を緩和しようと、受け止める面積を大きく取って、このようなデザインにした事を思い出しました。とても些細な理由からと言えます。視認性については見落としてました。
落ち度のない設計をするには、もっともっと経験を積む必要がありそうです(^^ゞ 
by ZumA2 2009/04/15 22:20
無題
久々にお邪魔したらまた素敵極まる機構を……!!
私が全実績解除(箱○派)+全武器無限化してる間にこんな凄いモノを作っていらしたのですか。

これ、可動幅はどのくらいまで広げられるのでしょうか?
……いや、あんまり大きくなると複雑可&過重量で本末転倒になるとは思いますが。
趣味性全開でメガバズーカランチャーばりの可変っぷりも見てみたいかもです。

しかし此度のオク、4万越えて……もう絶対無理……。
やはり連発銃のほうが需要がありますね……銀狼SR出したら10万越えする気もしてきました……。
ウィーゼルシリーズは見たところ現状単発式の最高傑作ですが、やはりオクに出す気は無いのですか?
H.S 2009/04/16(Thu)23:28:02 編集
Re:無題
ども^^
だいぶバイオ5やりこんでますね。僕は3週ぐらいして無限化したL.ホークとM93Rの強さに十分満たされてしまい、ついこの前、ソフトを売ってしまいました、まだ高値だったんで(^^ゞ

Mk-IIIの可動幅はわずか15mmですが、伸ばしたり縮めたりする操作フィールが心地良く、つい意味もなくガチャガチャとやってしまいますw この単純な可変機構でも苦労しましたが、メガバズーカ的なド派手な可変モノもいつか作りたいですね~。設計だけで頭の中がパンパンになりそうですけどw

販売モデルの製作になかなか時間がとれない日々が続いています。既存の作品もあまり在庫は抱えられない住まい事情なのですが、思い入れが強く手放せずにいます^^;
ウィーゼルシリーズもいずれは…と思っていますが、手探り状態の競技用銃開発ゆえ、旧型も比較データを得るため使用頻度は高かったりしています。まだまだ最高傑作と呼べるほどのシロモノじゃないので、この先もシリーズは続くことでしょう。14作目のリリースはFFシリーズを追い抜きたいところですw
by ZumA2 2009/04/17 00:10
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