『銀狼』図面データ・製作環境

この輪ゴム銃の作製方法にご興味のある方は
こちらの記事をご参考下さい。※お役にたてるかは微妙です…^^;

まずは設計図ですが、、

僕が作成したものはコレ。
側面図しかありません。
マンガ程度のものです^^;
これを元にし板を切り出し、どう立体化するかは実物を見て考えながら作りました。組み立てながらの擦り合わせを何度も繰り返しています。特に機関部は試行錯誤の連続で…。



それでは作製方法のご紹介を。



使用した素材はステンレス（SUS304）のフラットバー。仕事場にあった端材、厚さ3mm～5mmの板をかき集めて使いました。なので幅はまちまちです。


切り抜いた図を描き写す。連続する肉抜きの穴は沢山作るので、予めアルミの板で作ったジグを用意しました。


まず穴開け。ボール盤を使います。
板を切り出す前に穴をあけた方が、万力を使わなくても押さえることができ、作業が楽です。


次に切り出し。ロータリーバンドソーを使いました。
うちにある機械の中じゃ、これが一番やり易いので。


切り出した板の切り口は
ギザギザしています。


そこでベビーサンダー（ディスクグラインダー）で切り口を綺麗に仕上げ、角は面取りをします。#80～#240ぐらいのペーパーディスクで徐々に滑らかに。

サンダーは他にも切断や仕上げの磨きにも使いました。


こうしてできたパーツは、
フォアグリップの一部です。


組み立てる際、穴にネジを切る必要な箇所はタップを通します、充電式ドリルでやっちゃいますｗ

他にもドリルはペーパーホイールを取り付け、ヘアライン仕上げの磨きにも使います。


板同士をくっつけるのは、
TIG溶接でおこないます。

溶接した箇所は見た目が悪く、後で焼け焦げを落とすのも面倒。外観上なるべく目立たない部分でやるようにしました。


こんな作業の繰り返しで、板が銃のパーツになっていきます。


こちらは完成したグリップ。
トリガーガードと一体のパーツになっていて、メインフレームに挟んでビスで固定します。


こちらが製作途中の機関部。
トリガーやツメが復帰する力は引きバネが、歯車が回転する力は輪ゴムが担います。






↓こんな感じに動いてます。
　　　（詳しくはこの記事）


　

・・・と、こうして作られたのですが、ちっとも参考にはならなかったですかね…f(^-^;


実際に工具を使ってる様子は動画に収めてあります。
よろしければこちらもどうぞ。
↓


いろいろなご意見・ご指摘・アドバイス・ツッコミなど頂いておりますので、
いくつかこの場を借り、レス？補足？釈明？をさせて頂きますｗ

まず作った場所は、うちの仕事場です。そこにあるのはしょぼい機械のみですｗ

また文系卒の僕には専門知識はありません。すべて先輩職人の技術を見たり
教えてもらって覚えました。なので相当いい加減な技術だと思われますｗ

金属加工専門の業種ではないですが、これらの工具を用いた生業で、
生計を立ててきました。その腕前は自分の決めるところではないので、
見た方の感じたままで宜しいかと思いますｗ ええ、確かにヘボいですｗ

キリコや金属熱による作業の危険性、ご心配頂きありがとうございます。
こうした作業をし続けて10数年、作業の時間効率を重んじるあまり、
安全性に対する配慮が失われているのは事実。今後は用心致す所存です。

開けた穴の面取りをしている際、ドリルが斜めな訳ですが、垂直にやるには
ボール盤が邪魔な位置にあって、カメラからフレームアウトしてしまうからです。
撮影前の予行演習をすべきでしたｗ

この動画は完成後にメイキングシーンを再現して撮ったものなので、
再生時間短縮の観点からも、実物を作った時に比べ幾分作業に大雑把さが
表れております、、、が、傍目には大差ないかもしれませんｗ


経験豊富でプロフェッショナルな方々のアドバイス、為になります。
今後も遠慮なくどうぞ^^

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