Over Boost !?　折り畳み式単発銃『ガルム』

最廉価モデル『ウォンバット01』の後継機候補。

『ガルム』

G A R M

ファイナルファンタジー13に登場する主人公たちの武器に魅せられた作者が、
堪えきれずゴム銃にも折り畳みギミックを搭載してしまったモデルである。
ちなみに“ガルム”とは、北欧神話にある猟犬の名前で、FFシリーズでもしばしばザコモンスターとして登場します。

■主要諸元
瞬間解放式単発銃
重量：約155g　/　銃身長：210mm
銃全長：《展開時》270mm 《格納時》250mm
使用素材：　アルポリ板 / アルミ / MDF板

　銃身を含むメインフレームがアルポリ（アルミと樹脂の複合板）製なため剛性が低く、乱暴に扱うと簡単にひん曲がってしまいます。よって販売対象外の作品です。

■機関部の構造
　ジャッカルMk-IIと同様、トリガーが直にホールドフックを制御する単純構造。安定動作と命中精度はシンプルゆえ、むしろ高い水準を誇る。

■折り畳み機構の役割とは…
　コンパクトに折り畳め携帯性が増すことは、実用的なツールに求められる要素の一つである。が、遊び道具のゴム銃に於いてそれは殆ど意味がない。しかもこの銃の場合、あまり小さくなったとは言い難い。ではなぜ折り畳み式なのか？
それは可変ギミックが男のロマンであるからに他ならない。「カチャッと畳める」それだけで胸が躍るというもの。
重要なのは畳んだ状態の“小ささ”より“カッコよさ”かとｗ

　右側のヒンジには、展開・格納動作時に程よいクリック感をもたらす溝加工を施した。ただ久しぶりの手作り加工で腕が鈍っていた為、意図した精度は得られず。。

■機能を予感させるデザイン
　構造上、グリップ部分を可動させるにはビス１本で事は済むのだが、わざとヒンジらしい大げさな丸い削り込みを施した。展開時に「この銃のココ、なんか動きそう」と思えるデザインがあって初めて、ときめきの可変ギミックが成り立つのだ。
　グリップ中央の大きな覗き穴も、可変動作が見て取れる演出のひとつ。

■廉価モデルと可変ギミックモデルの分岐点
　ウォンバット01の“作り易さ最優先”というコンセプトに囚われつつ、FF13に登場するようなカッコいい武器にしたいという思いのジレンマから、立ち位置が微妙な作品になってしまった感が否めません。けっこう作るの大変だし^^;
　そこで、この『ガルム』はもう少しシンプルにマイナーチェンジし、思考を凝らしたフォールディング式はワンオフものとして作ろうかと。その設計は発射機構よりも複雑になりそうですが、きっとやり甲斐がある挑戦になるはず。。